※プログラムPDFは、用意が整い次第、掲載いたします。
※6月29日(日)[第3日目]は、各種研修会と市民公開講座のオンライン開催のみとなります。
理事長講演
会長講演 現行システムの最大活用と新規技術の実装へ向けて
特別講演1 Functional analysis of microbiome – a possible option for cancer screening
特別講演2 行政からみた消化器がん検診への期待~厚労省、WHOの視点
教育講演1 胃がんのAI内視鏡診断
教育講演2 対策型検診のための胃内視鏡検診マニュアル 改訂のポイント
教育講演3 腹部超音波検診判定マニュアル
教育講演4 大腸がん検診マニュアル
教育講演5(社会医学セミナー) テーマ:検討中
特別企画1 検診データの最大活用~EHR、マイナンバーカードとの連携を含めて(公募+一部指定)
本邦のがん検診の世界的な遅れが叫ばれるようになって久しいが、検診データの全体像を把握する仕組みがなく、適切な施策を打ち出せないことが最大の理由の一つである。COVID-19感染拡大下で、我が国の医療データの収集・共有の脆弱性が明らかになった一方、COVID-19の感染者数・ワクチン接種率が連日のように公表されたことは記憶に新しい。医療DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進に追い風が吹く中、EHR(Electronic Health Record)・PHR (Personal Health Record)技術の医療への応用が強く期待され、がん検診推進のためにマイナンバーカードや医療用IDとの紐付けによる「がん検診データの正確な把握」は至上命題と言っても過言ではない。がん検診が目指すべき未来は、死亡率減少を達成する組織型検診の実現であるが、そのために何が必要なのか、様々な分野から専門家を招き、多角的な検証・議論を行う場としたい。
特別企画2 がん検診における新規技術の実装へ向けて(公募+一部指定)
これまで本邦における消化器がん検診は、X線、内視鏡、超音波など、主として画像診断によって行われてきた。一方で、胃がん検診においては血液を使ったリスク診断法が確立しつつあり、がん検診の現場ではすでに広く普及、実施されている。さらには新規バイオマーカーを用いた消化器がん検診への応用が報告されてきた。2023年に開催された第63回日本消化器がん検診学会総会特別企画シンポジウムでは、種々の分子生物学的手法を用いることで、消化器がんリスクを評価する先進的な試みが提示された。本会においては、前回総会で発表された各演題について、その後の社会実装についての現状報告をいただくとともに、新たな新規技術についての発表を会員から広く公募したい。本企画のテーマ「新規技術の実装に向けて」に相応しい、挑戦的な演題を期待する。
シンポジウム 胃がん検診システムの最大活用と新規技術の実装へ向けて(公募+一部指定)
本邦において世界に先駆けて構築された消化器がん検診である胃がん検診は、対策型検診としてX線検診に加え内視鏡検診も普及しつつある。また、X線検診では、読影判定区分のアップデートにより正常胃と慢性胃炎が区別され、胃X線検診ガイドラインの改訂作業が進行中である。X線読影医や内視鏡施行医の不足、精度管理体制の地域格差、低い受診率などの課題はあるものの現行の胃癌検診のシステムは広く定着している。一方、内視鏡検診では、対策型検診のための胃内視鏡検診マニュアル2024(改訂版)が出版されたことに加え、内視鏡機器の進歩による経鼻内視鏡の普及、画像強調観察、さらにAIによる病変の検出や網羅性の評価などの新技術が活用されつつある。また、任意型検診としては、ABC分類による胃がんリスク層別化や種々の検出方法によるH.pylori感染を考慮した検診対象の集約化も検討されている。本シンポジウムでは、長期間にわたり行われてきた現行の胃がん検診システムを最大限活用する方法、さらにはAIなどの新規技術の実装の試みなど幅広い内容について議論したい。多くの演題の応募を期待する。
パネルディスカッション 大腸内視鏡検診の実装へ向けて(公募+一部指定)
大腸癌死亡率減少を目指して、対策型大腸がん検診への大腸内視鏡検査導入の期待が高まっている。Akita Pop-colon Trialをはじめとしたランダム化比較試験(RCT)が国内外で進行中であり、大腸内視鏡検診の社会実装に向けた議論が急務となっている。本パネルディスカッションでは、エビデンスに基づいた議論を通じて、大腸内視鏡検査導入に伴う課題を浮き彫りにし、大腸内視鏡検診の実装に向けた具体的な道筋を見出したい。特に、大腸内視鏡検査の安全性の確保と病変の見落としを減らすための工夫、効果的なデータ収集・モニタリングといった精度管理の方法や、検診時に発見されたポリープの対応について、また、対象者の年齢設定や検査間隔の最適化、リスク層別による個別化検診の可能性についても議論を深めたい。大腸内視鏡検診の未来を切り拓くために、積極的な演題登録とご参加をお願いしたい。
ワークショップ 膵がん早期診断の現状と膵がん検診実装へ向けて(公募+一部指定)
膵癌は早期発見が難しく、診断時には進行していることが多いため、予後が極めて厳しい疾患である。一方で膵癌の発生頻度は少ないため、膵癌に対する網羅的な画像検診は不適切であり、リスク因子に基づいた絞り込みが重要である。喫煙、肥満、慢性膵炎、家族歴、糖尿病、IPMNなどが主なリスク因子として知られており、これらに対するサーベイランスの重要性も増している。また近年では膵癌に対するAIを用いた自動画像診断、体液中のバイオマーカーを指標にしたリキッドバイオプシー、腸内細菌叢の異常にもとづくがんリスク診断、オミックス解析によるリスク予想などが報告されている。本ワークショップでは膵癌早期発見や検診システム開発に関する演題や、新技術の紹介や実践的な応用事例など幅広い取り組みについてご発表をお待ちしております。
放射線フォーラム(指定)
1.シンポジウム
2.症例検討
※ プログラム詳細は「放射線フォーラム」ページにてご確認ください
第63回放射線フォーラムにおける「新・胃X線撮影法ガイドライン改訂に向けて」を経て、新・胃X線撮影法ガイドライン改訂版2025年は発行されることとなった。本フォーラムでは、新・胃X線撮影法の正しい理解と適切な普及を目的に、本ガイドライン改訂版2025年のポイントについて、撮影手技を中心に編集委員の皆様にご発表いただきたい。また、総合討論では、撮影手技のみならず、装置管理、安全管理、読影などについても議論したい。
超音波フォーラム(指定)
1.教育講演
2.症例検討
3.クイズセッション
※ プログラム詳細は「超音波フォーラム」ページにてご確認ください
一般演題