日本消化管関連学会機構 理事長
大阪医科薬科大学名誉教授・医療法人ラポール会 理事長
樋口 和秀
日本消化管関連学会週間(GI Week)は、日本消化管学会、日本カプセル内視鏡学会、日本潰瘍学会の3学会で構成されております。GI Weekも今回で12回目になります。毎年2月はGI Weekと消化管を専門にされている先生方にやっと認識されるようになってきました。今回は前々回(沖縄)に続きまして、東京から離れて熊本で開催することになりました。 今回の”GI Week 2026”は、第 22 回 日本消化管学会総会学術集会(がん研究会有明病院 渡邊雅之会長)、第 19 回日本カプセル内視鏡学会(日本医科大学千葉北総病院 藤森俊二会長)、第 53 回日本潰瘍学会(国際医療福祉大学病院 吉田昌会長)、The 19th IGICS (International Gastrointestinal Consensus Symposium) (川崎医科大学 塩谷昭子会長)で、2026年2月20日~22日に熊本県の熊本城ホールで開催されます。学会での発表、討論は、やはり対面でできるならその方がより実りがありそうということで、今年も各学会が現地でしかも対面で行うようになっています。ただ、学会に来られない先生方や聴きのがした演題などを後日拝聴してもらおうと、オンデマンド配信も用意しております。第 25 回日本消化管学会教育講演会(獨協医科大学 入澤篤志会長)は、できるだけ多くの先生方に聴けるときに聴いていただこうと考え、完全オンラインにしております。
各学会とも、いろいろな興味深い企画を考えていただいております。例年のごとく、日本消化管学会と日本カプセル内視鏡学会、日本消化管学会と日本潰瘍学会の合同セッションがありますが、今回は、新たな試みとして、他学会との合同シンポジウムを企画しました。一つは、日本食道学会と日本消化管学会との合同シンポジウム、もう一つは、日本ヘリコバクター学会と日本潰瘍学会と日本消化管学会との合同シンポジウムです。GI Weekには参加していない学会でも、消化管のある特定の領域を専門に活動している学会と合同でシンポジウムをし、新たな情報を与えあい、深い議論を交わすことは、学問を発展させることにつながり、それぞれの学会の会員や患者さんにもたらす恩恵は計り知れないと信じています。
今回も有意義な”GI Week 2026”になると期待しております。内科、外科、小児科、病理学、細菌学、薬理学などいろいろな科の先生方、大学、市中病院、研究機関、勤務医、開業医など多様な働き方をされている先生方、研修医、専攻医、認定医、専門医、指導医など様々な立場の先生方の多数のご参加をお待ちしております。熊本地震から復興している熊本(熊本城)も同時に見聞していただけると幸甚に存じます。今後も会員の先生方にお役に立てるような学術集会を目指して工夫し、ますます発展させていきたいと思っています。どうぞよろしくお願い申し上げます。