会長挨拶

第17回日本カプセル内視鏡学会 学術集会会長
川崎医科大学 消化器内科
塩谷 昭子

 この度、第17回日本カプセル内視鏡学会学術集会の会長を拝命致しました。2015年に春間 賢先生が第8回学術集会を開催された際に、事務局長をつとめさせていただきましたが、この度は、会長にご指名頂きまして非常に光栄に存じます。本学会役員と会員の皆様に心から御礼を申し上げます。主として11日(日)に開催し、前日10日(土)に消化管学会との合同シンポジウムを企画しております。
 現在、日本カプセル内視鏡学会はガイドライン作成委員会委員長 大塚和朗先生を中心にカプセル内視鏡診療のガイドライン作成に取り組んでいます。小腸・大腸カプセル、パテンシーカプセル、AI読影を含めた読影支援、さらには、未承認の新規カプセル、内視鏡挿入補助、在宅カプセル内視鏡など、将来的なカプセル内視鏡診療の発展もめざしたガイドラインが想定されています。そこで今回のテーマを、「カプセル内視鏡診療の コンセンサスを目指して in 沖縄」としました。小腸および大腸カプセル内視鏡診療の沖縄コンセンサスの確立とさらなるカプセル内視鏡診療の発展をめざして、学会員の皆様に向けてメッセージを伝える学術集会になることを期待しています。
 特別講演は、海外のカプセル内視鏡診療の実情について海外の先生にご講演をお願いする予定です。教育講演は、日本で最もカプセル内視鏡検査をされている施設の広島大学 岡志郎教授とこれまで多くのカプセル内視鏡に関する研究を精力的にされてこられた藤田医科大学 大宮直木教授にお願いしています。主題として、カプセル内視鏡ガイドライン、IBD、OGIB、読影支援を取り上げる予定です。
 2020年初頭からの新型コロナウイルス感染症の流行により様々な社会活動の制限がなされました。一方で、教育講演会や学会のオンライン化も進み、数多くの参加者が見込まれるようになりました。この度もハイブリッド形式にて開催を予定しておりますが、温暖で自然豊かな沖縄の現地に、多くの方々がご参加いただけるように、他の学術集会とともに準備を進めて参ります。皆様のご協力を得て、今後のカプセル内視鏡診療の礎となる情報を発信できるような有意義な学会にしたいと考えております。多数の演題のご応募と多くの皆様のご参加を何卒宜しくお願い申し上げます。