会長挨拶

第20回日本消化管学会総会学術集会 会長
愛知医科大学内科学講座 消化管内科 教授
春日井 邦夫

 第20回の日本消化管学会総会学術集会を2024年2月9日(金)~10日(土)の2日間、沖縄コンベンションセンター(沖縄県宜野湾市)にて開催をさせていただきます。愛知医科大学として初めての総会開催となりますので、大変光栄に存じますとともに、責任の重さを感じているところであります。
 日本消化管学会は、食道・胃・十二指腸・小腸・大腸に関する基礎的・臨床的研究を奨励し、消化器病学の向上と発展をはかり、人類の福祉に寄与することを目的として、平成16年4月に設立されました。第1回の学術集会は日本消化管学会初代理事長であり私の恩師であります名古屋市立大学の伊藤誠先生が平成17年1月28日、29日に名古屋で開催されました。以来1年に1度学術集会が開催され、消化管疾患に関する多くの基礎的・臨床的研究が発表され、活発に議論されてきました。そしてこの度20年目の節目を迎えることになります。今回の学術集会では「For the Next Stage in Gastroenterology」をテーマとし、会長特別企画、シンポジウム、パネルディスカッション、ワークショップ、一般演題、症例検討などの様々なセッションを企画いたしました。さらに、20周年を記念したイベントも準備しております。本学会の20年の歴史を振り返るとともに、次世代を育成し、さらなる飛躍を目指し発展していく姿を実感していただければと思っています。
 2020年より続く新型コロナウイルス感染症による様々な影響が、2024年には落ち着いているものと判断し、そして会員の皆様が久しぶりに出かけてみたいと思っていただけるようにと考え、本学術集会を名古屋ではなく沖縄での開催とさせていただきました。2月の沖縄は温暖で、プロ野球キャンプも行われており大変活気に溢れていることと思います。学会場でのホットなディスカッションとともに、その熱気を現地にてぜひ体感していただければと願っております。

 今回も”GI Week 2024”として、本学術集会のほか、第17回日本カプセル内視鏡学会学術集会(川崎医科大学 塩谷昭子会長)、第51回日本潰瘍学会学術集会(旭川医科大学 奥村利勝会長)、The 17th IGICS (International Gastrointestinal Consensus Symposium)(埼玉医科大学 今枝博之会長)および第21回日本消化管学会教育講演会(自治医科大学 山本博徳会長)の開催を予定しております。消化管研究をなされている皆さまのみならず、ご興味のある若手の方々にも奮ってご参加をいただければ幸甚に存じます。