会長挨拶

第20回日本カプセル内視鏡学会学術集会 会長
昭和医科大学横浜市北部病院消化器センター 教授
大塚 和朗

 この度第20回日本カプセル内視鏡学会学術集会を2027年2月12日から14日まで大阪市の大阪府立国際会議場で開催されるGI Week 2027の中で開催する運びとなりました。
 2007年に小腸用カプセル内視鏡が日本において薬事承認、保険適用されたのと時を同じくして、カプセル内視鏡の臨床応用の発展と学術交流の場として「カプセル内視鏡研究会」が設立されました。その後、カプセル内視鏡に関連した技術革新は目覚ましく、より質の高い臨床研究とその応用、教育と医療体制の整備を目的として、2012年に「一般社団法人 日本カプセル内視鏡学会」が設立され、現在に至っております。さらに2014年1月には、大腸用カプセル内視鏡が承認されたことにより、カプセル内視鏡によってほぼ全消化管の観察が可能となり、今後の臨床応用に対する期待がますます高まっています。
 今回の学術集会でのテーマを「浸透と拡散と Penetration and Diffusion」といたしました。2027年はカプセル内視鏡が日常的に臨床での使用が可能になって20年ということになります。そこでカプセル内視鏡がすでに導入されている施設においては様々な病状や病態に対しさらに活用される浸透を、また未導入の施設や地域においてもカプセル内視鏡がひろく普及することやカプセル内視鏡を診療体系の中に組みこんでいくことすなわち拡散をめざして、その契機となればと考えております。
 私は、昭和医科大学横浜市北部病院で小腸カプセル内視鏡の開発、磁気誘導カプセル内視鏡による胃の検査法の開発に参画してまいりました。学術は試行錯誤の連続であり必ずしもすべてが成果として結実するものではありません。しかし様々な試みの中からこそ次世代が誕生して進歩していくものと考えています。本学術集会に皆様の知見を広く持ち寄っていただければ、と思います。
 内容として、主題演題、一般演題、また日本消化管学会との合同セッションなどを予定しております。さらに塩谷理事長のご提案により各地区の症例を持ち寄って検討する企画を設けます。
 本学術集会が皆様のお役にたてますことを祈念して、多数の皆様のご参加をスタッフ一同心よりお待ちしております。