今春、名古屋市立大学大学院医学研究科を退職し、現在は名古屋市立大学特任教授・蒲郡市民病院最高経営責任者を務めさせていただいております城卓志です。前職、在任中には一方ならぬご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
この度、第46回日本潰瘍学会を2018年12月1日(土)〜2日(日)の2日間、ウインクあいち、にて開催させていただくことになりました。今回の潰瘍学会のメインテーマは、「終わりなき潰瘍学の道」であります。潰瘍学は、本邦における疾病構造の変化に歩調を合わせるように、研究対象を消化性潰瘍から、炎症、発がん、免疫異常、機能障害などに拡大、発展させ現在に至っています。このような潰瘍学の変遷とともに、ますます解明しなくてはならない課題が山積してきており、今後もたゆまぬ研究の積み重ねが必要であると考えています。本学会は、潰瘍学をキーワードとして基礎と臨床、企業とアカデミアなどバックグラウンドの異なる研究者が一堂に会する学際的な学会であります。分野の垣根を超えた発想、手法、技術などを集結し、多様な視点から議論を重ねることにより、潰瘍学への理解を深めるとともに、病態解明や治療開発につながる新たな成果が生み出されるのではないかと期待しています。
今回、「Helicobacter pylori除菌治療後の諸問題」「活動性炎症性腸疾患治療の工夫」をテーマとしてシンポジウムを、その他にもスポンサードシンポジウム、ランチョンセミナー、イブニングセミナー、一般演題等を開催する予定です。
会員の皆様方には、お誘い合わせの上多数ご参加いただきますよう、心よりお待ち申し上げます。実り多い有意義な会となりますよう努めて参りますので、何卒よろしくお願い申しあげます。
第46回日本潰瘍学会
会長 城 卓志
名古屋市立大学特任教授・蒲郡市民病院最高経営責任者