第12回日本カプセル内視鏡学会学術集会
                                会長 田中 信治
                                広島大学大学院医歯薬保健学研究科 内視鏡医学 教授
                     
						
                        
                            「カプセル内視鏡が切り拓く未来」
                            
                         このたび第12回日本カプセル内視鏡学会学術集会を2019年2月3日(日)に佐賀市のグランデはがくれにおいて開催させていただくことになりました。大変名誉な事であり,このような機会を与えて下さいました田尻久雄理事長をはじめとする学会役員の先生に厚くお礼申し上げます。
        本学術集会は,2月1日(金)〜3日(日)に開催されますGI Week 2019として,第15回日本消化管学会総会学術集会(会長: 佐賀大学 藤本一眞教授)と第12回IGICS(International Gastrointestinal Consensus Symposium)(会長:順天堂大学 永原章仁教授)と合同で開催されます。
        今回は,日本消化管学会およびIGICSが終了した翌日の日曜日,2月3日(日)に,単独で本学術集会を開催することになっておりますので,日本消化管学会とIGICSに参加される先生はもう1日佐賀市に留まって,是非ともこちらにもご参加ください。佐賀周辺には有名な温泉や観光地が沢山ありますし,博多にも非常に近い便利なロケーションに位置します。
        小腸カプセル内視鏡が保険認可されて約10年以上が経過し,日常臨床でもルーチンの検査になりつつあります。一方で、大腸カプセル内視鏡は,前処置薬の量が多いことによる負担や保険適用による制限などの問題により一般化がやや遅れている状況ですが,それをクリアする工夫や努力が活発に行われています。本学術集会では,「カプセル内視鏡が切り拓く未来」をキャッチフレーズに掲げ,パネルディスカッションとして「炎症性腸疾患に対するカプセル内視鏡の意義と今後の展望」を,ワークショップとして「カプセル内視鏡の新たな臨床応用」,「メディカルスタッフによるカプセル内視鏡診療の新たな取り組みと工夫」の2つを行います。
        また,教育講演として「カプセル内視鏡の過去・現在・未来」を,特別セミナーとして「NSAIDs関連の講演」を設け,ランチョンセミナーも「クローン病に関連した小腸カプセルの講演」,「大腸カプセルの前処置と診断に関する講演」の2つを用意しました。さらに,理事長講演として「日本カプセル内視鏡学会の現状と将来展望」を田尻久雄理事長にお話しして頂く事になっており,非常に充実した内容になったと自画自賛しております。また,今回も,学会と並行して読影トレーニング委員会による「認定医・指導医および読影支援技師の更新対象者向けセミナー」も開催されますので,是非有効に活用下さい。受講証明書は更新申請の際に利用可能となります。
        本学術集会は,このように大変盛りだくさんで興味深い内容から構成されています。医師のみでなく技師や看護師をはじめとするメディカルスタッフの方を含めて,多くの方々にご参加いただき,「カプセル内視鏡が切り拓く未来」を一緒に考えながら活発で充実した討論がなされることを心から期待しております。皆さん奮って御参加下さい。