会長挨拶

第19回日本消化管学会総会学術集会 会長
日本医科大学消化器内科学 主任教授
日本医科大学付属病院消化器・肝臓内科 部長
岩切 勝彦

 第19回の日本消化管学会総会学術集会を2023年2月3日(金)~4日(土)の2日間、京王プラザホテル(東京、新宿)にて開催をさせていただくこととなり、大変光栄に存じるとともに責任の重さを感じているところであります。日本医科大学にとっては第5回の総会学術集会(坂本長逸会長)以来の14年のぶりの開催となります。当科は発足時より当学会に参加し、主要学会と位置づけ取り組んでまいりました。今回は2度目の開催となるため、医局を挙げてより一層気を引き締めて準備に取り組んでおります。新型コロナウイルス感染症のパンデミックも3年目に入り、まだ予断を許さない状況でありますが、開催に際してはあらゆるタイプの開催方法を念頭に置き鋭意準備中であります。
 消化管学会は、食道・胃・十二指腸・小腸・大腸に関する基礎的・臨床的研究を奨励し、消化器病学の向上、発展をはかり、人類の福祉に寄与することを目的として、平成16年4月に設立されました。第1回の学術集会は平成17年1月28日、29日に名古屋で開催され、以来1年に1度学術集会が開催されてまいりました。すでに、多くの学会・研究会において様々な趣向で、消化管疾患に関しての基礎的・臨床的研究が発表され、討議されてはいますが、消化管疾患のみに焦点をあて、臨床的、学術的な課題について討論する場はこれまでになく、本学術集会の特徴となっております。
 今回の第19回学術集会では「消化管学 新たな領域へ」をテーマとし、会長特別企画、シンポジウム、パネルディスカッション、ワークショップ、一般演題、症例検討などの様々なセッションを企画致しました。消化管学のそれぞれの分野において新たな領域へ向かう姿を実感していただければと思います。消化管研究をなされている皆さま方にご参加をいただきたいと考えております。
 今回も”GI Week 2023”として、本学術集会のほか、第16回日本カプセル内視鏡学会学術集会(東京慈恵会医科大学、加藤智弘会長)、第50回日本潰瘍学会(日本大学、中島典子会長)、The 16th IGICS (International Gastrointestinal Consensus Symposium)(広島大学、田中信治会長)および第19回日本消化管学会教育講演会(東京医科大学、河合隆会長)の開催を予定しております。多くの会員の皆様からの演題のご登録と、当日のご来場を心よりお待ちしております。