会長挨拶

第17回日本消化管学会教育講演会
横浜市立大学 肝胆膵消化器病学教室 主任教授
中島 淳

この度、第 17 回日本消化管学会教育講演会会長を拝命し、2022 年2 月13 日(日)に東京の京王プラザホテルで開催予定でありましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大を鑑み、オンライン開催に変更いたしました。今回で16 回を重ねる本教育講演会の会長を務めるにあたり、大変名誉であり光栄に感じております。また、参加・視聴してくださった会員の皆様方には感謝を申しあげます。
 今回は「消化管疾患診療のトピックス」をテーマに、消化管疾患に関して9つのトピックスを取り上げました。テーマは、「大腸癌化学療法の最新知見」では、中島貴子先生(京都大学)にご講演賜ります。スポンサードセッション「オピオイドの上手な使い方」では梶浦新也先生(富山大学)のご司会で、結束貴臣先生(横浜市立大学)にご講演をお願いしています。「大腸内視鏡治療、最近のトピックス」では、竹内洋司先生(大阪国際がんセンター)に最新の情報をお話しいただきます。ランチョンセミナーでは、「下痢と便秘」のタイトルで、司会を福土審先生(東北大学)、講師を富田寿彦先生(兵庫医科大学)にご講演をお願いしています。午後からは「炎症性腸疾患診療のTips」として、遠藤豊先生(大船中央病院)に炎症性腸疾患の解説を賜ります。「胃における高難度内視鏡治療のストラテジー」については、千葉秀幸先生(大森赤十字病院)にご講演を賜ります。「肛門疾患の診療入門」は、ご講演を山名哲郎先生(東京山手メディカルセンター)にお願いしています。アフタヌーンセミナー「消化管体外エコー診断の最前線」では、眞鍋紀明先生(川崎医科大学)にご司会を、津田桃子先生(函館病院)にご講演を賜ります。締めの「食道がん治療の進歩」として、内視鏡治療面を石原立先生(大阪国際がんセンター)に、外科手術の面から利野靖先生(横浜市立大学)に内科・外科の両面からご講演を賜ります。
 本教育講演会は、このように盛りだくさんで興味深い内容となっております。オンライン開催にはなりましたが、全国の先生方が各地で視聴できるという利点があり、意義のある試みだと考えます。また、日本消化管学会「胃腸科認定医」「胃腸科専門医」の取得・更新におきましては、本教育講演会の受講が必須となっております。さらに本年度から「胃腸科認定医」取得が簡便になりました。是非とも取得してください。最後に、消化管診療の更なる発展と向上を目指し、学術集会と共に、より多くの先生方のご参加・視聴を心からお待ち申し上げます。