この度、第55回日本消化器免疫学会総会[2018年12月8日(土)~9日(日) アクロス福岡(福岡県)]の学術集会長として、企画運営に携わる機会をいただきました事を光栄且つ心より御礼申し上げます。日本消化器免疫学会(JSMI)は、消化器分野における免疫学の研究を行う基礎分野と臨床分野の研究者の成果発表および討論の機会を提供する学会として成長してきました。本学会は、我が国の消化器免疫学の創生にはじまり、本学術領域において常に先導的役割を果たしてまいりましたが、これもひとえに先見性に富んだ土屋雅春先生(故)をはじめとする素晴らしい先人の先生方のおかげであり、この場をかりて御礼申し上げると共に敬意を表したいと思います。
今回の学術集会では、その伝統とともに、本学会が国際的にも先導的役割を果たす為に、先端的な研究成果を挙げている国内外の研究者との交流と切磋琢磨を深める機会として、本学会と共通のミッションを有する国際粘膜免疫学会(SMI)、日本免疫学会(JSI)と国際シンポジウムを共同開催することになりました。トピックとして、“Innate and epithelial barrier”と“Novel basic and clinical findings in IBD research”を取り上げ、最新知見をもとに発表と議論を行う予定です。また、SMIとの合同開催により、前理事長の日比紀文先生のご尽力により構築されたSMIとの学術的互恵関係の未来型発展への機会とするとともに、日本消化器免疫学会のプレゼンスを国際的に示すこともできる機会と考えています。さらに、10日には、第47回日本免疫学会学術集会(山本一彦会長:12月10-12日 福岡国際会議場)の協力により、JSI、SMIそして本学会との三学会共同開催による国際シンポジウムを終日開催する予定です。会員の皆様には、10日の国際シンポジウムにも自由にご参加いただけますので、JSMIメンバーとして積極的に国際的学術交流に貢献していただければ幸いです。
本55回学術集会において、当学会と学術的ミッションを共有する国際粘膜免疫学会、日本免疫学会と共同でプログラムを企画・運営する環境が出来ましたことは、ひとえに現理事長の渡辺守先生をはじめとする理事会、評議員会の先生方のご指導、そして会員の皆様方のご理解とご協力なくしては実現し得ませんでした。この場をかりて深く御礼申し上げます。また、このような貴重な共同シンポジウム開催の機会を提供していただいた国際粘膜免疫学会と日本免疫学会に深く感謝申し上げます。
多くの消化器免疫学会の皆様と12月に福岡でお会いすることを楽しみにしております。
2018年5月
第55回日本消化器免疫学会総会
会長 清野 宏
カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)
千葉大学大学院医学研究院
東京大学医科学研究所