会長挨拶

 この度「第14回日本カプセル内視鏡学会学術集会」を2021年2月21日(日)、大阪国際会議場(グランキューブ大阪)での開催に向けて準備を進めておりましたが、新型コロナウィルス感染拡大予防対策のため、理事会からの承認をいただき「会場およびオンライン」のハイブリッド形式にて開催させていただくこととなりました。
 本学術集会は “GI Week 2021”として、第17回日本消化管学会総会学術集会、第48回日本潰瘍学会、The 14th IGICS (International Gastrointestinal Consensus Symposium)および第15回日本消化管学会教育講演会と合同で開催されます。
 2007年、小腸用カプセル内視鏡が日本において薬事承認、保険適用されたのと時を同じくして、カプセル内視鏡の臨床応用の発展と学術交流の場として「カプセル内視鏡研究会」が設立されました。その後、カプセル内視鏡に関連した技術革新は目覚ましく、より質の高い臨床研究とその応用、教育と医療体制の整備を目的として、2012年に「一般社団法人 日本カプセル内視鏡学会」が設立され、以来日本カプセル内視鏡学会学術集会が毎年開催されています。
 2014年1月には、大腸用カプセル内視鏡が承認されたことにより、カプセル内視鏡によってほぼ全消化管の観察が可能となり、今後の臨床応用に対する期待がますます高まっています。
 今回の学術集会は、テーマを「カプセル内視鏡の進歩と未来 ―来たるべきAI時代に向けて―」としました。主題演題は「カプセル内視鏡の進歩と未来」、「IBD診療におけるカプセル内視鏡」、「大腸カプセル内視鏡の普及に向けた工夫」とし、活発な討論が出来るテーマを企画いたしました。また、AIを用いたカプセル内視鏡診療の最新情報を提供させていただく予定としております。その他、理事長講演、教育講演に加え、一般演題、症例検討セッション、認定制度更新対象者向けセミナーなども企画しております。
 本学術集会は、以上のように盛りだくさんで興味深い内容となっていると思います。多くの方々にご参加いただき、カプセル内視鏡のさらなる活用と発展を目指して活発に討論頂けることを期待いたしております。

第14回日本カプセル内視鏡学会学術集会
会長 自治医科大学内科学講座 主任教授 山本博徳